携帯電話

なんかこんな季節なので、怪談ものでもやろうと思いまして。
えぇ ネタ切れです。
バイトだとあんまりネタがないんですよ。察してください。
あ、ちなみにコレは実際に体験した話です。フィクションではありません。


もう何年も前になります。
まだバイトを始めてそれほど経っていなく
バイト代で買った携帯電話を持ってバイトや学校に行っていました。
携帯電話を買って時間があまり経っていなかったので
電話帳には数人の友人と家族の電話番号程度しか入っておらず、
また かかってくるのもその数人程度でした。
それでも今まで携帯電話を持っていなかったときに比べれば
全然ましでした。


ある日のこと、いつものように22時にバイトが終わり、
家へと向かっていました。
約30分かけ、家まであと少しというところで
着メロのような「エリーゼのために」が聞こえてきました。
最初はどこかの家の電話の呼び出し音かと思いました。
しかし、どうもそれは違うようです。
そしてそれはどうやら、自分の携帯電話から鳴っているようでした。
しかしエリーゼのためにを着信音に設定した覚えはありません。
それどころか、着メロに登録すらしていないのです。
焦りました。全身の毛穴から汗が噴出しました。
おそるおそる電話を取ってみると電話は切れました。


とりあえず一目散に家に帰りましたとさ。


これは実際に起きました。マジびびりました。
これその後よくよく調べてみると
保留時に流れる曲がエリーゼのためにであることが判明しました。
つまり
電話かかってくる >> 丁度同じタイミングで 保留ボタンを押す
エリーゼ発動 >> 出るときには切れちゃう ってことだったようです。
本当に死ぬかと思うほどコワかったです。


ただ一つだけ疑問が残りました。
誰がかけてきたのか分からないのです。
着信履歴にはなにも残っていませんし、
友人、家族に聞いてもかけていないとの事。
おまけに非通知はセンターでとまる仕組みです。
一体誰が、そして何のようだったのだろう。。。